ドレミinモンゴル

JICA海外協力隊2018-3次隊、モンゴルの音楽隊員。生活や活動の様子を発信!

信頼

Сайн байна уу?こんにちは!

最近は最高気温も-10℃くらいで、いつの間にか極寒のモンゴルになってしまいました。刺さるような寒さで肌は痛いし、まつ毛も凍って目が開かないし、かなりの頻度で滑って転ぶし、もういっそのこと冬眠したい気分です。

 

さて、私の配属先で芸術祭が開催されました。この記事のタイトルも「芸術祭」にしようと考えていたのですが、それに際して思ったことがあったので、タイトルも変え、そっちをメインで書こうと思います。

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芸術祭

学校単位(もしかしたら地区単位の所もあるかも)で、子供たちがクラスごとに練習した歌や詩、ダンス等を披露する大会です。和気あいあいとした雰囲気でしたが、順位が付けられます。

本の学校行事に例えると、合唱コンクールが近いと思います。非日常のわくわく感や、順位がつく緊張感とか。

 

日本のように何ヶ月か前から計画して練習して…という習慣は無いのでどうなるか少し心配していました。でも大会の10日前から授業後夜遅くまで残ったり、土日も学校に集まって練習したりした甲斐もあり、歌詞や振り付けをみんな覚えていて、凄いな〜と感心しました。

クラスの個性を出すために、フォーメーションが独特だったり、詩の朗読をしながら寸劇があったりして面白かったです。

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同僚とのいろいろ

実は芸術祭の前日まで、予防接種や学校視察、ミーティング等、JICA関係の用事で首都に滞在していたため、5日間学校をお休みさせてもらいました。

土曜日が芸術祭だと聞いていたので、金曜日の用事が終わってから夕方バスターミナルに行きました。すると「バスもタクシーも全部出ちゃったから今日はもうないよ。」と言われてしまい、途方に暮れながら同僚の先生に電話しました。すると「今どこにいるの?!今日は小学生が歌う日だったのよ!」と。

え〜何で教えてくれなかったの…もしかしてはじめから金曜日の予定だった?それとも急に変更したのかな…。(もうすぐモンゴルに来て1年なので、さすがに曜日や日付は聞き間違えてないはず)

グルグル考えても、終わってしまったものはどうしようもなく。

とりあえず、今日帰れなくて明日間に合わないかもしれない旨を同僚に伝えるも、「明日もあるから11:00に学校に来て!じゃあ明日ね!」と言われてしまい、またまた途方にくれました。笑

しばらく彷徨っていると、運良く任地に行く白タクを見つけ、無事に帰ることができました。

 

翌朝、さぁー今日こそは!と張り切って約束の時間に学校に行くと、何か様子が変。(同僚の遅刻はいつもなので気にしていないのですが)子供の人数や服装が疑問だったので、門番のおじちゃんに尋ねてみることに。すると「あー芸術祭?あれ明日だと思うよ!今日はみんな練習だわ。」

え〜昨日頑張って帰ってきたのに。土曜日にあるっていうのは本番じゃなくて練習のことだったんかーい!

と心の中でツッコミながら、歌声のする教室をまわって伴奏しながら同僚が来るのを待っていました。

しかし結局この日、同僚が学校に来ることはありませんでした…悲しい…。

 

そしてやっと本番(日曜)

ついに同僚に会えました…!

「なんで昨日来なかったのー?」と軽く尋ねると「ハハーゴメンゴメン!」と笑いながら軽く謝られました。(謝罪の気持ちはたぶんない)

 

この先は私の推測ですが、恐らく同僚は怒っていたのだと思います。私が金曜日の小学生の本番に行けなかったので怒らせてしまって、その結果今回のゴタゴタが起きたのかな、と思います。

 

信頼

なぜ今回こんなことになってしまったのか。

すべては、私たちの間で信頼関係の構築ができていなかったことに原因があると感じました。

正確にいうと、私は信頼関係ができていると思っていたのですが、今回のことをきっかけに見つめ直しました。

 

もし信頼関係が築けていて、気持ちが双方向に通じていれば、芸術祭の日時が変更になったとしてもすぐに知らせてくれるでしょうし、ましてや約束の日に現れないなんてこともないでしょう。

 

なんだか同僚の先生のことを悪く書いてしまいましたが、いい人なんです。おおらかでその性格が得意の民謡にもでていて、私の拙いモンゴル語を汲み取って意見を尊重してくれて。そして一緒に授業するのも(まあまあ大変だけど)楽しい。


約半年間一緒に授業して、それとなく彼女のことをわかってきて、お互いに信頼できてきているな、と思っていましたが、まだまだのようです。

まあ考えてみればたった半年でバックグラウンドの違う人同士が理解し合って信頼するなんて難しいですよね。


とりあえず、私のことを好きになってくれなくても良いので、スムーズな活動のために信頼してもらい信頼関係を築けるように、

・活動の話をする時間を増やす→こいつできるじゃん使ってみるか、と思ってほしい。

・たまに他愛ない話で息抜き→活動の話ばかりしても疲れるのでたまにはね。


していこうと思いました。

 


【今日のモンゴル語

Итгэл イトゲル

(信頼、信用)