ドレミinモンゴル

JICA海外協力隊2018-3次隊、モンゴルの音楽隊員。生活や活動の様子を発信!

日本=かわいそう?

音楽の授業で、故郷の自然を謳った曲を鑑賞しました。

先生は「日本はTSUNAMI地震があって大変だけど、モンゴルは素晴らしい自然がたくさんありますよね。」という説明をしていました。

私は思わず、「そんなことないよ!日本も素敵な場所たくさんあるよ!」と言いたくなりました。悔しいような、行き場のないモヤモヤした気持ちだけが残ります。

恐らくその発言にはなんの悪気もありません。日本人の私が隣にいたから、同情の気持ちもあっての発言だったのかもしれません。それに今でも東日本大震災で苦しい思いをしている方がいるのも事実。


モヤモヤがおさまらず、しばらくぼーっと考えていました。

あれ…。私だって東北の人をかわいそうだと思っていたじゃん、ということを思い出しました。

大切な人、モノを失った人たち。

家に帰れない人たち。

一生癒えない傷を負った人たち。

確かにその事実だけをみれば「かわいそう」なのかもしれません。

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海外協力隊は派遣前の70日間、2年間活動する上で必要となるスキルや知識を身につけるために訓練を受けます。私は福島県二本松市にあるJICA二本松訓練所(NTC)で70日間を過ごしました。その期間、地元の方々と触れ合う機会も何度かありました。

地元の方々と関わっていて思ったのは、決して「かわいそう」だけではないということ。笑顔、優しさ、癒し、気遣い…、たくさんいただきました。そして美味しいもの、絶景、素敵なものとたくさん出合いました。私の東北に対するイメージは変わりました。


そうか。私がかつて東北のことを何も知らず、ただ地震にだけフォーカスして「かわいそう」と思っていたように、モンゴル人も日本のことをかわいそうだと思っているのか…と気づきました。

(遠回しにだけど)かわいそうだと言われていろんな感情が沸いてきました。きっと震災の被害にあわれた方も、周りから大変、かわいそう、と思われることに対して、私のこの感情とは比にならないだろうけど、いろんな感情を抱いたのだと思います。「確かに大変だけど、それだけじゃないよ。素敵なものもたくさんあるよ。」と。

このモヤモヤとした感情をうまく文章にできないのがもどかしい。でも、この感情は海外に住まないと味わうことはありませんでした。何かを伝えたいわけではないけれど、感情の備忘録も兼ねてブログに書きました。

f:id:ayupino:20190505173757j:image緑になるのはまだまだ先みたい。5月だけど最低気温はまだ氷点下。

 

子供たち

Сайн байна уу? (こんにちは)

実は任地赴任して1ヶ月の間に38℃を超える高熱を2回&嘔吐下痢になりました。日本にいた頃は、数年に1度風邪ひくかどうかくらいの健康優良児だったので、なかなかにきつかったー!

そんな過酷なモンゴル環境でも4月になれば暖かくなって過ごしやすく…と思いきやまだまだ雪が降っています。

ですが私の学校では1週間くらいの春休みに入りました。時間ができたので、活動を通じて感じた、子供たちの様子について発信します。

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上2枚は赴任して3日目くらいに撮影したものです。とにかく素直!挨拶もしっかりしてくれるし、よく懐いてたくさん話しかけてくれました。「お腹すいてる?はいこれ!」なーんて言ってお菓子をくれる子まで。かわいい!

と思ったのも最初のうちだけでした…。授業中になると彼らのやんちゃっぷりが存分に発揮されていました。

  • 1人がトイレに行くとその後ぞろぞろと数名がトイレへ。
  • 近くの席の子を文房具で叩く。
  • 取っ組み合いが始まる。
  • 教室から脱走。
  • ロッカーに隠れる。
  • 私語のボリューム大きすぎ。

まだまだあるけど、これくらいで。これに対して先生は、身の毛がよだつほどの大声で「コラァ!話すのやめろ!!」と怒鳴ります。(これがほんとに怖い!)そして子供のものさしを取り上げ、やんちゃな子供をバシバシと叩きます…。こんな光景(しかもわりと日常茶飯事)を見るのがほんとにつらい。やるせない気持ちになります。「叱って」いるのではなく「怒って」いるように感じます。そんな体罰しなくても、もっと他の方法あるのに。

大人が叩くから、子供もそれを見て真似て、子供同士でも叩き合うようになる。そしてその子供たちが大人になって、また繰り返す。完全に悪循環。

私が注意を促しても、怖くないからなのか、まるで聞いてくれません。優等生の女の子が私に「もっと怖い顔してこれでアイツらをバシバシ叩いた方がいいよ!」と言いながらものさしを渡してくれました。んー、そうじゃないんだよなあ。今後の大きな課題です。

f:id:ayupino:20190407181127j:image怒られてしばらくは大人しいのでその瞬間をパシャリ

f:id:ayupino:20190407181115j:image1人で授業丸投げされた時、40分間の授業中に回収した紙の武器たち。ただの紙なのに丈夫なんだなぁこれが。

 

【おまけ】職員室に5Sポスターが掲示されていました。ただ、指導、実践されている様子はありません!笑
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音楽の授業内容、子供たちの生活指導、先生達への指導方法助言も、少しずつ、できるところから提案していきたいと思います。(と言いながらピンとくるアイデアはまだないので)これを読んでくださった方、先生方、アイデアどんどんください!お待ちしています(^o^)

では、Баяртай(さようなら)

活動地域紹介

こんにちは!

数週間に1度は更新しようと思ってたのに、気づいたら1ヶ月以上経ってました…。

そういえばモンゴルに住み始めて約2ヶ月、この間初めて雪が降りました!降水量が少なく水不足に悩まされることの多い香川県民の私もさすがに心配に思っていた頃…ようやく降りました。f:id:ayupino:20190327121922j:image

 

さあ任地バガノール(英Baganuur, モБагануур)に住み始めて1ヶ月。活動の方は今のところ授業見学がメインで、そんなに書くこともないので(笑)今回はバガノールについてご紹介します!

まずは場所から。左側の赤丸がウランバートル、右側がバガノール。f:id:ayupino:20190327115245j:imageウランバートルから約120km離れていますが、ここもなぜかウランバートルなんです。ウランバートル市バガノール区。人口約38,000人でとっても小さな町です。

f:id:ayupino:20190327115837j:imageこの町唯一の広場。銀行や郵便局などかあります。冬は凍った水遊び場で子供たちがスケートをして遊んでいました。

f:id:ayupino:20190327120011j:image町の中央を走る道路。大きい道路はこの一本だけ。バガノールに信号は3つしかない(校長談)らしい。

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f:id:ayupino:20190327115830j:image「バガノールに何があるの?」と聞かれたら「マンションと公園」と答えると思います。というかそれしかない!笑

f:id:ayupino:20190327120026j:image配属先の学校まで続く道。点字ブロックがきちんと整備されているのに驚きました。

f:id:ayupino:20190327115855j:image直訳すると「健康、幸せ」ソーシャルワーカーさんがここが病院だということを教えてくれました。

f:id:ayupino:20190327120004j:image町の外れに出るとTheモンゴルな風景!家から5分10分歩けばこの景色。地面を見るとちょちょい骨があるのでまだそれには慣れません…。

【日本のもの見つけたよシリーズ】
f:id:ayupino:20190327115948j:imageモンゴル人と話していると「肉を食え」「昨日ごはんは何食べたの?お肉?」「肉は健康にいいぞ!」みたいなことをしょっちゅう言われます。「野菜ちゃんと摂ってる?」と言われたことはありません。果たして野菜ジュースは需要あるのかな?笑

f:id:ayupino:20190327115913j:imageキリンがありました!!なんと500mlで130円ちょい。モンゴルビールが100円前後なので少し割高だけど。そしてシンガポール行った時に飲んで感動したTigerビールもあって嬉しい!モンゴルには500ml缶か、瓶ビールしかありません。

 

町を歩けば子供たちが挨拶してくれ、時には買い物を手伝ってくれる子もいます。そして雑貨屋さんのおじちゃんが私の拙すぎるモンゴル語を汲み取って買いたいものを察してくれたりと、優しい人が多いです。ただ、そうじゃない人ももちろんいて、しんどかったこともあったけど、それは日本人も同じ。どの国にも良い人もいればそうじゃない人もいる。

傷つくのを恐れて閉じこもるより、素敵な人に出会うためにどんどん外に出て行きたいな、と思います。(3月といえども氷点下の毎日、ついつい家でごろごろしちゃうんだけど)

 

日本は桜が咲き始めた頃かな。毎年何もしなくても視界に入ってきてたものが見られなくなると、無性に見たくなります。

ウランバートルで見つけたおもしろ写真

Сайн байна уу? 

みなさんこんにちは。

 

今日は約1ヶ月のウランバートル(以下UB)生活で見つけたおもしろ写真を紹介します!

 

【まずは寒さシリーズ】

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カップラーメンも外に置いとけばほらこの通り!(-35℃くらい)

 

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外で数十分冷やして飲むビール最高

 

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息が水蒸気になって、それさえも凍る寒さ。長さ最高記録。笑

 

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どのりんごもなぜかテカテカ


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UBの大体の車は汚れてる(大気汚染?にしても…ねえ!)


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ゴディバロクシタンもあって都会👏(Номин их дэлгүүрという元国営のデパートで撮影)


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酔っ払いが落としたと思われる入れ歯(モンゴルの酔っ払いは本当に酷いらしい)


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トランプも道に落ちてる


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モンゴルでもベストセラー!


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お土産で日本から持ってきたのにダイソーに普通に売ってた…


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日本にいるのかと錯覚した瞬間

 

UB生活は最初、大気汚染や車の多さにはびっくりしましたが、物も揃ってるし(日本の食材や100均、日本食レストランも有)ごはんも美味しいし、ここほんとに途上国?ってくらい発展しています。

寒さも峠を越えたようで、今週は最低-20℃前後、最高は0℃まで上がる日もあるそうです。とはいえ日本と比べるとまだまだ寒いので、防寒に気をつけながら過ごしたいと思います。

 

【今日のモンゴル語

хөлдөж үхлээ(凍え死にそう)

はじめまして!

Сайн байна уу?

みなさんこんにちは、はじめまして。

 

2019.1.23より青年海外協力隊としてモンゴルに2年間住みます。首都ウランバートルのバカノール区で小学生に音楽を教える予定です。

このブログでモンゴルの生活や私の活動についてご紹介できればと思っています。

 

【モンゴルってこんな国】

まずは場所から。

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成田空港から6時間弱で行けます(^o^)

 

面積は日本の4倍ですが、人口密度は2人/km2で世界一人口密度の小さい国です。そして300万人いる人口のうち約半数がウランバートルに住んでいます。(日本に例えると、東京に6,000万人住んでいるイメージ?笑)

また、大統領と首相の両方がいる、ちょっぴり不思議な国でもあります。

 

冬は極寒で、毎日-25℃前後。(これでも今年は暖冬らしい)それなのに街全体が集中暖房されているので、部屋の中は暑く、半袖で過ごしています。

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↑ずっと凍りっぱなしの川

 

首都ウランバートルは大気汚染が問題になっていて、PM10が中国よりもひどいのではという話も聞きました。街が黄色っぽく見えることもあり、マスク無しで長時間外出するのはしんどい…。

でもお湯も出るし停電も無いし、物もかなり揃っているし、想像以上に快適に過ごしています。

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↑ザイサンの丘という見晴らしのいいところに登ったら、都会の景色!

 

こんな感じでこれから色々紹介できたらなーと思っています。ではまた!